算命学では、10の干と12の支が順番に巡り、十干十二支で合わせて60の組み合わせがあります。これを干支と呼んでいます。

日ごとに変わる干支、月ごとに変わる干支、年ごとに変わる干支があり、今書いているのは日ごとに変わる10の干で出る性質の違いです。
算命学では、十干十二支の日ごと月ごと年ごとの組み合わせにより、非常に複雑で緻密な運勢判断ができます。
日干は人の性質のほんの一部分を表しているだけなので、これで全てが分かるわけではありません。
しかし人格の一部分を担っており、特に自分の意思を形作り、個人としての自分を押し出す際にこの日干は際立ってきます。
日干が丙と丁の人
五行では「火」にあたります。
丙は太陽の光で、丁は焚き火やロウソクの火です。
光や熱が、暖かさを人に与えますし、火の光や熱、さらには燃える炎はどれも、人や生物を熱狂させていく力を持っています。
太陽を象徴する丙は分け隔てなく注ぐ愛情やパワーによって、灯火のような丁は夜の灯りになったりと要所要所で人を温めてくれます。
どちらも、いるだけで人に活気や希望を与えてくれます。
日干:丙
日柱の60干支の下1桁が「3」になっている人です。
自分の生き方が定まってくると、とにかく周りに明るさやエネルギーを振り撒き、存在感が強くなります。
自分で気づかなくても、です。
丙が象徴する陽の光はあまねく照らしていくのですが、細かいことはできません。
太陽と同じように、日が昇るか、沈むか。雲に隠れるか。
つまり光るか光らないか、みたいな選択肢しかありません。
年柱や月柱など、命式にほかの十干がどのように配置されているかで人間模様も変わってきますが、とにかく「周りの人を笑顔にさせる力がある!」とだけ覚えておけば良いです。
日干:丁
日柱の60干支の下1桁が「4」になっている人です。
ランプや焚き火が近くの誰かを温めるように、ある特定の分野や特定の人にとって希望になる人です。
灯火は薪をくべたり風をよけたりなど、人の手で繊細に調節しないと消えてしまいます。
大自然の象徴である太陽の丙とは違って、人の中で生きる人工的な火です。
なので環境には気を遣ってください。
自分の創造性を活かし、温めたい誰かを選ぶための努力が大切です。
30歳前後で自分の生き方が定まっている人は、自分の居場所をしっかり持っています。
洞窟とかの秘密基地に、火が灯っているイメージです。