王様の獅子座

西洋占星術
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獅子座は王様の星座です。王様だからスゲーのかというと、別にそういうわけでもありません。

ただ王様だからこそできることとできないこと、得意なこと苦手なことがあります。




具体的な名前は忘れましたが、どこかの神話に出てくる話で、

強い神が力をふるって周りのものを恐れさせていたが、弁の立つ頭のいい小さな者に説得され、あるいは言いくるめられる。それによって力を抑えたり奪われたり、神自身が封印されたりする…という話。神話の物語の神々って、クセ強だったりアホだったり色ボケだったりイカれてたりと、なかなかぶっ飛んだ存在が多いように感じるのですが、全てを凌駕した上位の存在が神話という物語を持つと、どうしてもヤバ面白い代物になるんだと思います。

あるいは、昔の歴史に登場する権力を持った古代の王様や皇帝が、自分の持つ権力をふるっていたが、周りの臣下の諫言によって考えを改め、自分の行動を省みる。または甘い言葉に唆されて破滅へと向かう。

そういう神や王など全能の存在と、それを伺う小さな者。

やけにでかい話をしましたが、太陽を支配星とする獅子座の表す王様とは、こういう存在です。




どういうことかというと、太陽星座が獅子座の人が王様だとします。神でもいいです。

獅子座の王様は、自分を全開にして生きている限りにおいて全ての上に立つ王です。

力があり、影響力があり、光そのものです。

でも神様だけがいても神話という物語が生まれず、臣下や国民がいないと王にはなれません。


同じように獅子座は、支えてくれる人がいないと十分に輝けないのです。それは自分を肯定してくれる人、自分を諌めてくれる人、利用し惑わす人などもそうです。

王の力や徳、影響力という光によって周りに影響を与え、それに反応して自分の周囲の人たちが動く。

周りを取り巻く人によって獅子座の心が豊かに揺れ動く。その繰り返しによって、獅子座は育っていきます。




太陽獅子座の人は、趣味嗜好や好みのアンテナはそれぞれでも、基本は無邪気でピュアな感性を持っています。

好きなものは好き、嫌いなものは嫌い。好みの感性に合っていれば顔に出して素直に喜び、自分を認めてくれる人は素直に喜びます。

王様とはそういうもので、感性がシンプルでまっすぐで天真爛漫な人こそが上に立てる人になります。

捻くれた意見とか周りくどくわかりにくい反応をしてくるような人は素直には慕いにくいですからね(世渡りや駆け引きをしなければいけない部下や庶民なら良いかもしれませんが)。

真に徳を持った王様は、自分の能力が大して無くても周りに有能な人が集まってきます。同じように獅子座も、高いレベルの獅子座は周りに人が集まり、豊かな関係を築いています。

騙されたり誑かされたりなどがあっても、挫折や失敗があっても、それも物語の一つにしてしまいます。




ちなみに、獅子座にとっては明確に「敵」の存在にはめっぽう弱いです。

獅子座が王だとすれば、自分の権力も国の法律も全く通用しない他国や敵国、遠くの存在などです。

身近にクセのある家来やたちの悪いコバンザメみたいな者がいても、自分に頼っている、「自分の国」にいる限りはそれなりに寛容ですが、それより外の敵には見向きもしません。わりかし身内贔屓な面があります。

敵であっても契約や利害関係によりフラットに歩み寄れるタイプの星座の人もいますが、獅子座は心情的にもそれを好みません。

獅子座の中には、極度に内向的で自分の殻に閉じこもる人も少なくありませんが、それは自分の味方や安全な領域、自分の国を必死で守ろうとする防衛反応が現れています。

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