60ある干支の中で、
上の天干と下の地支の組み合わせが自然な
組み合わせではない『異常干支』というのがあります。
その特殊な組み合わせと言われる異常干支は13あり、
そのうちの7つは、
天干の干支と地支にある干が干合している組み合わせで、
『暗合異常干支』と呼ばれます。
この異常干支に分類されるものが、
どういう仕組みで異常な性質を持つのか。
それを持つ人がどういう性質を持つのかを
順番に書いていきたいと思います。
前の記事で、
異常干支は地支によって偏りがあることを書いたので、
地支ごとに分けて異常干支の性質を書いていきます。
今回は、『午』である壬午を書きます。
午の地支をもつ異常干支
午の地支を持つ干支は
庚午・壬午・甲午・丙午・戊午があり、
その中で異常干支は壬午であり、
暗合異常干支と呼ばれています。
壬午
『壬』という干は、十干の中では海を表しています。
他にも急流や大雨に洪水など、
大量の水と常に流れる水のイメージです。
変化し続ける環境で真価を発揮する
スケールが大きい精神を持ちます。
しかし異常干支である壬午は、
その壬の出方が極端に、普通の違う形で表れます。
壬のスケールの大きな心が実際にどんな場面で発揮されるかは、
干支に合わさる地支によって変化します。
地支『午』は夏の盛りであり、方位で言えば真南。
時間では正午の太陽が一番高い時間です。
最も輝いている明るい晴天(午)に、
突如大雨がやってくる(壬)ような。
天干『壬』は想像力豊かで多芸多才な面がありますが、
一番苦手なのは束縛です。
規則や規律のみならず、ありきたりな毎日や
ルーティンも基本は苦手で、
同じことは長続きせず
どこかしらで変化が起きやすくなる人です。
これは精神の修行や趣味、
好きなことに没頭し自由な生活を乗りこなし、
変化を許容していれば、人生をうまく「波乗り」できます。
ただ壬午の異常干支だと、
現実として着地する地支の『午』は
イケイケどんどん季節・時間・方位なため、
現実的でない夢想的な性格が大っぴらに出る人になります。
天干の水と地支の火もどちらも
現実的なエネルギーではないため、
精神面も現実面も、激しさはあって安定はしません。
仕事も、クリエイティブや創作面では強いですが
安定収入や、地位にこだわると心身ともにキツくなります。
霊感能力が強い干支の一つと言われています。
他人に言っても理解される類のものではありませんが、
第六感的な感覚はどこかの場面で助けになってくれるでしょう
(そしてそういう感覚を組織で使うのはまずムリなので、やっぱり自由が大事です)
さらに現実という意味では、「結婚」もその一つで、
結婚に安定を求めるのは難しいです。
これは他の異常干支にも当てはまるのですが、
結婚は基本的に現実を安定して根付かせるためのものです。
結婚や相手をあてにせず、
できればお互い仕事を持って自立する関係が大事です。
