算命学と「家系」について(4)天中殺

算命学
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月柱が示すものが家系であり、
その家系は先祖代々の思いやDNAとして受け継がれ、
それが未来の子孫へと継承されていくことを
前回までで書きました。

そこの月柱が天中殺にあっていると、
それまでの家系の流れを
超えていく役目を持つことになります。


月柱が天中殺になっていると生月天中殺になります。

生月天中殺があると、先祖代々の家系から受けるエネルギーが
過剰になって不安定になる形になります。

生月天中殺を持つ人は、今までの家系や家の
持っているカラーを変える役目を持っていて、

先祖が果たせなかった思いを果たすための、
それまでを一新する力を与えられます。


でもその力は
先祖が今までやってきたことよりも大きなことや、
それまでとは全く違うチャレンジのための力であって、

今までの生きた家系や、得意としてきたこととは別のことに
使うための力になります。

未知へのチャレンジを求められ、今までその家系や
自分の持っているDNAに刻まれていることとは違うことに
あえて挑戦すること。

それを遺伝子レベルで求められているのが
生月天中殺の人たちです。


そのため、生月天中殺があると、苦労が伴います。
自力で道を開き答えを探していく役目を求められます。

生月天中殺を持っている人は、
変化に果敢にチャレンジする力を持っており、
自分で切り拓く底力がずっと枯渇しないパワフルな人が多いですが、

そういう今までにないことに挑戦する力も、
先祖代々の家系から継がれてきた内の力の一つです。


それまでの家計の流れを清算したり、一変させる役目を持っていて、
家の安定や子孫の繁栄がどうしても望みにくくなります。

30代前後になって精神的にも経済的にも自立をしたり、
安定をするほどに不安定さが出てくるのが生月天中殺の特徴で、

その行動力はいつまでもどこか「若さ」があります。
生月天中殺を持っていると、不安定だからこその身軽さがあり、新鮮な行動力を持っています。


生月天中殺は、家系に宿る宿命やDNAに刻まれた
それまでのパターンを超えるための力を与えられています。




また、その生月天中殺と同じ流れで、
10年ごとに切り替わる大運、その大運の中で
人によって20年ほど訪れる大運天中殺も、

同じように先祖代々の血脈を自分の代で超えるという
宿命を持っています。


大運天中殺が起こるおよそ20年間というのは
ものすごいパワーが出て、それまでの運気や宿命を
変える力を持つ20年間です。


今までの先祖代々継がれてきた
家系としての想念というものが、
大運天中殺が起こるおよそ20年で一気に放出されます。

大運天中殺の時期は、ある意味で
それまでの家系の流れを仕切り直して、
自分が新たな流れを作るというタイミングで、

そのために膨大な力と変化が起こります。


大運天中殺が起こる20年や、あるいはその直前の5年間は
それまでのあり方、たとえば家庭環境が
一変しやすいタイミングです。

壮年の頃に大運天中殺がやってきて、
家庭を持って真っ当に安定した仕事を持っていた人ほど
この時期がくるとそれまでのものが崩れやすいです。


とくに家業としての事業があるなど、
家として強い柱を持っている人が
大運天中殺にあたると、

それまでの事業が崩れるか、
あるいは自分でその事業のあり方を
大きく変える役目を担うことになります。


それをきっかけとして、
自分が家系を丸ごと背負ったうえで
新しい流れを作っていく。

大運天中殺は、そういう流れの時になります。


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