
西洋占星術には、「リリス」というものがあります。
太陽や月など、ホロスコープに表示される基本の10の惑星の他にも、太陽系の外の恒星、細かいマイナーな小惑星や、地球の軌道上の特定のポイント(感受点)を含めると、とてもたくさんのポイントがあります。
その中でも、今回は「リリス」について書いていきます。
リリスは、ホロスコープではこういう形をしています。

このリリスは占星術ではマイナーな存在ですが、人によってはかなり重要です。
このリリスがホロスコープに強く出ている人は、「かぐや姫」みたいな人になります。なんのこっちゃ! だと思いますけど、それについてこれから書いていきます。
リリスとかぐや姫
リリスをイメージする上で、日本で最もイメージしやすいのは、「竹取物語」のかぐや姫です。あ、これは僕自身が勝手にそう思っているだけです。かぐや姫がリリスのアーキタイプであるという明確な根拠とかはないので、一つの解釈として聞いてください。
竹取物語といえば、日本最古の物語文学。作者は不明です。
この話に出てくるかぐや姫。竹取の翁(たけとりのおきな)と呼ばれる老人が、山で光る竹の中から見つけたのがかぐや姫です。

とても美しく、その評判を聞いた多くの貴族が求婚します。特に五人の貴公子が熱心に結婚を申し込みますが、かぐや姫はそれぞれに不可能な難題を課し、彼らの誠意を試します。結果として、誰一人としてその課題を達成できず、求婚はすべて失敗に終わります。さらに、天皇までもがかぐや姫に求愛しますが、彼女は結婚を拒み続けます。
ある夜、彼女は月を見つめながら涙を流し、自分は月の世界の住人であり、そろそろ迎えが来る運命にあることを告白します。
迎えの日、天の使者が降りてきて、月の都へと帰っていきました。
リリスを表す神話は、「自由を求めた女性」「禁じられた存在」「夜の悪魔」などという意味を持ちますが、そこには物語の世界のような神秘性と魔性が含まれています。
これがもうかぐや姫そっくりというか。この世あらざるような美しさ。求婚をまったく意に介さない自由さやわがままさや、男を振り回す魔性(「結婚」は、現実世界に根付くという意味を持ちます)。
さらにリリスはブラックムーンの異名を持ち、月や闇夜の化身です。かぐや姫も月からの使者です。
地球的な感覚からすれば、ひとときの夢を見せたかぐや姫は、地球という地上に降りることなく、月という天に帰っていったのです。
ユダヤ神話やメソポタミア神話でのリリスは、「最初の女性」「夜の悪魔」「堕落した存在」などと語られるそうです。
さらにリリスは、アダムの最初の妻であったとされていますが、服従を拒み、対等であろうとしたためにエデンの園を去ったと言われています。
この辺は求婚を拒み続けて最後は神の国(月)に帰っていったかぐや姫とは違いますけど、まあ番いになることを拒んで自分を通したという点はソックリではないかと。
現実に根付かず、月や闇夜のような魅力で人を惑わす。それゆえに恐れられる。
そんなイメージがリリスです。
リリスの出し方
ここからはホロスコープで自分のリリスを探す方法です。
ホロスコープで「リリス」を出すには、少し難しいです。ネットで出てくる一般的なホロスコープ作成サイトでは、リリスが出せないことが多いからです。
リリスは、月の最遠地点
リリスのややこしいところは、ホロスコープで出すリリスには、複数の種類があることです。
リリスは、ホロスコープでは、「ブラックムーン」と呼ばれることが多いです。
ホロスコープでのブラックムーンとは、地球から見て、地球の周りを回っている月の軌道が、最も遠い地点を表しています。
月は地球の周りを回っていますが、その軌道は完全な円ではなく、楕円を描いています。地球から遠くなる時もあれば、近づくこともあります。月が満月の時、ある時期によって大きく見える時と、小さく見える時があります。大きく見える時は「スーパームーン」と呼ばれたりします。
シンプルに言えば、この月が地球から見て月が一番小さく見える時は、月が地球の軌道から一番遠いところにあり、ブラックムーンすなわちリリスの位置にあることになります。
つまりブラックムーンは、月と地球の距離を計算で出した地点であって、実在する天体ではないです。

リリスにはmeanとtrueがある
そして、この月の遠地点を表すのは、月の動きと時期によってかなり前後します。前に動いたり、後ろに動いたりするのです。月と地球の距離は重力によって近づいたり離れたりしますからね。細かく天体を観測して計算してその都度出すのは難しかったわけです。
でも今は技術が発達して、それも細かく距離を出せるようになりました。これをtrue(真性)ブラックムーンと言います。それを細かく出せる以前は、月と地球の距離の平均値的に、大体このくらいの位置が一番遠いという位置を計算して出していました。これをmean(平均的)ブラックムーンと言います。
この平均値と真で30度近くまでホロスコープの位置が変わることもあります。30度なので、一つ星座が前後することもよくあります。
自分がいつも使っているホロスコープ作成アプリ「Astro Gold」は、かなり手軽に、いろいろなチャートが作成できます。ただ、アプリが有料です。このAstro Goldでは、リリスを表すブラックムーンを、mean(計算上の)とtrue(真性)をどちらも出すことができます。
僕はtrueでホロスコープを見ています。
リリスを出せるホロスコープ作成サイト
僕が使っているのは「Astro Gold」というアプリですが、言ったようにこれは有料です。
もっと簡単に見る方法は、こちらの「ARI占星学総合研究所」から、ホロスコープを出すとリリスが出ます。
その際、オプションで「小惑星を表示」にチェックを入れましょう。
すると、ホロスコープの中にリリスのマークが出てきます。これが、リリス(ブラックムーン)です。このサイトでは、true方式を使っているようです。
リリスを出せるホロスコープサイトはいくつかありますが、そこで出せるリリスがmeanブラックムーンなのか、trueブラックムーンなのか、はたまた小惑星リリスなのか、それを調べて使わないと正しいリリスが出せません。ややこしいですね。

リリスを知ることは難しい
これを書こうと思ったのは、自分がなんとなく「リリスって、かぐや姫に似てるな〜」と思ったことから、占星術上のリリスの与える影響を自分なりに書いておこうと思ったからです。
ちなみに、「リリス」を詳しく解説している本というのはかなり少なくて、それらの解説も曖昧であったり信憑性が低かったりと、いまいち信用できないものが多いです。つまり、リリスの性質を知ることはかなり難しい。
それは、リリスそのものの性質である、「影の自己」「抑圧された欲望」「禁じられた存在」みたいな性質が、リリスそのものの性質を隠して惑わすから、暴こうにも、探究しようにも、それを妨害するような性質を持っているんだと思います。
ある意味で海王星の性質に近い感じがしますね。知ろうとすればするほど、曖昧になり、ぼやけて、混乱してしまう。
なんというか、恐ろしいというイメージの他にも、暴いちゃいけないもの、決して手に入らないもの、そんなイメージもあります。
そのため、リリスは占星術においても定義や解釈がハッキリしません。
「リリスを知ることは難しい」と書きましたが、見よう知ろう調べようとしてもそんなことは許してくれません。こんな記事を書いてますが、リリスはそもそもが知られることを良しとせず、こちらを惑わすでしょう。だから、この記事もうのみにしちゃいけませんよ?
その上で、自分のホロスコープのリリスを知りたい人は、以下を読み進めてみてください。
リリスの影響がある人のホロスコープ
ここから先は、ホロスコープでのリリスが、実際にどういう影響を与えて、どんな人格を形成していくのかを書いていきます。
リリスが強い人のホロスコープの条件
リリスの性質が出てくるかどうかは、ホロスコープのリリスにとっているアスペクトから判断します。
基本的には、月・太陽・水星・金星・火星のどれかがリリスにコンジャンクションしていれば、リリスの性質を持つことになります。
オポジションやトラインなど、0度以外のアスペクトは考慮しません。
リリスの場所と重なっている天体のみが対象となります。
リリスに5つの個人天体のどれかが10度以内で、かつ同じサインであれば特にリリスの影響は強くなります。
10度以内でなくても、リリスと同じサインにその天体があればリリスの性質が多少出てきます。
前述したこちらのサイトから生年月日を入れて、自分のホロスコープを確認してみましょう。
リリスがある星座のゾーンの中に、月・太陽・水星・金星・火星のどれかが入っていれば、とりあえずリリスの影響があると見ます。それがリリスに近ければ近いほど、影響が強くなります。

リリスが強い人の影響(note有料記事)
リリスが、それぞれの個人天体とコンジャンクションをしているホロスコープの影響と、そのリリスの扱い方、リリスを持つ人ならではの生き方と開運法について書いていきます。
内容は、
- 月とリリスが近い人の性質
- 太陽とリリスが近い人の性質
- 水星とリリスが近い人の性質
- 金星とリリスが近い人の性質
- 火星とリリスが近い人の性質
- リリスを持つ人の長所と開運法
です。
また、これを購入した人は、note経由でメッセージをいただければ、生年月日でリリスとアスペクトしているかどうか、リリスが強いかどうかをホロスコープを出してPDFにして渡します。
- 上記のリリスにアスペクトがある人
- 自分でうまくホロスコープが出せない人
- リリスについてのアスペクトが合ってるかどうか自信がない人
- それぞれのリリスの影響を知りたい人
はぜひ購入しましょう。
月リリスの人の特徴(note有料記事)
noteに書きましたので、気になったら購入どうぞ。
太陽リリスの人の特徴(note有料記事)
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水星リリスの人の特徴(note有料記事)
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金星リリスの人の特徴(note有料記事)
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火星リリスの人の特徴(note有料記事)
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リリスが強い人の長所(note有料記事)
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リリスが強い人の注意点(note有料記事)
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リリスが強い人が味方につけるべき人(note有料記事)
noteに書きましたので、気になったら購入どうぞ。
noteに飛びます。
https://note.com/pnir/n/n5f2209fa81b7