「体癖」について思うこと

体癖考察
この記事は約4分で読めます。

「体癖(たいへき)」は、
野口晴哉(のぐちはるちか)が提唱した
独自の身体観・心理観で、人の性格や
行動パターンを身体の特性(動き方や体の癖)から
読み取ろうとする理論です。


身体の癖と偏りによって10種(プラス2種)
に分類され、

上下型2種
左右型2種
前後型2種
ねじれ型2種
開閉型2種

この10種に人の体と心理の特徴を分類していくものです。


体癖は、身体の特徴をもとに心理分析も行うため、
整体師と占い師をやってて人を観察している
イツキとしては興味を持っており、
本も色々と読んできました。




整体をしている傍らで観察をして、
身体から心理を読み解く体癖理論について
思ったことを書いてみます。。




結論から言うと、体癖はめっちゃ難しいです。

ぶっちゃけいうと、
原点の野口先生と後継者以外の言葉以外は
信用しなくていいレベルです。




整体によって人の身体を観察、臨床している中で
仮説を立てて大まかにこの人は5種かな…?
とかを思うことはありますが、

ハッキリ言って理論的ではなく、
身体の癖と傾向によって人の性格や性質に影響するというのは、
凡人には「大ざっぱにしか」わからないです。


体癖に関する野口先生の本も読みましたし、
関連する本もいくつか読んでいます。
野口整体に入門とかはしていませんが…。
でも個人的に仮説検証はしてきました。

その上で、この体癖による論は、
野口晴哉先生の天性の感覚と研鑽の賜物であって、
それは非常に優れた資質を持っているんでしょうけど、

神技的な観察眼あっての理論であって、
一般的、大衆的に誰にでも体癖が
理解できるものではない

という感想です。


まあ面白いんですけどね。体癖論。

身体の癖から性格が生まれるという理論は、
科学的な根拠で全く説明できない占いとは違って
それなりの理屈が通ってるように感じるので、

理論理屈を求める人にとっては興味深いものでしょう。


でも身体に触れている仕事をしているイツキからしても、
体癖こそ理論ではなく感覚の世界ですね。

専門家が、長年の経験と検証を積み重ねて、
ようやく違いが分かってくる…みたいな
ハイレベル、ハイコンテクストな世界です。

正直、性格傾向の診断のツールとしてなら
算命学などの占いの方がはるかに精度が高いし
論理的だと感じてます。

「占いは信用できないが体癖なら信用できる」

という人がいれば
それは浅いと言わざるを得ないですね。

具体的にいうと、

手相や人相などの「相」の一つに体癖も
入ってくるかもしれませんが

手相などと違って見ただけではわからず、
触ったり体重比率を性格に測定しないと
分からないのが体癖です。

実践で使うにはあまりにも
求められる技量が高すぎるのです。



そして、野口先生とその門下生、それを受け継いだ
整体師以外で、体癖を語っている人は
著名人であれインフルエンサーであれ、
全員偽物です。

※↑そこにはイツキも入っています……。


今、たまに語られている体癖は、
体癖に見せかけた性格診断という名の
エンターテイメントであることを
留めおいた方がいいです。

そもそも体癖も、性格診断とかが目的ではなく、
整体の技術のうちの一つですからね。

診断ツールとして使われるのも、野口先生は望んでないでしょう。


整体に関わらない人の語る体癖論は
ただのゴシップですし、

本当に体癖を使いこなせる人は
野口整体の、故・野口晴哉以外には
多分いないと思います。




その上で、
カジュアルに扱うと割り切るなら、
体癖という考えは面白いよね!

という無責任なことを思っているのが
イツキの主張です。


なので、これから先、
気が向いたら体癖に関することも書きたいなと思います。

カジュアルな感じで。

整体という観点で体癖を考えて取り入れることで
深まった知識も確かにあるので。


占いをやってる身でいうのもアレなんですが、
体癖は素人が言っても信用しない方がいいですね。

ただ、整体もやってる身で言えば、
「本物の体癖」を扱っている人はいない
ということは伝えておきます。



タイトルとURLをコピーしました