申酉天中殺は、日柱が11〜20の人です。甲戌・乙亥・丙子・丁丑・戊寅・己卯・庚辰・辛巳・壬午・癸未の人が当てはまります。
申酉天中殺の人は、物事を広げて加速させていく人です。
多くの人とネットで繋がれるこの風の時代には申酉天中殺の人に追い風が吹いており、自分を理解し力を存分に使えば大活躍できます。
少しでいいので、この十二支の図を見てください。

申酉天中殺の人は、申と酉にあたる位置が天中殺、つまりカラになってて不安定になっています。
申と酉は五行でいう「金」に該当し、それがなくなっています。
金は方位では西。申は15〜17時、酉は17〜19時の時間を表します。日が西に沈んで暮れる時間です。
この金は、物事を整えて完了させるということを表します。申酉天中殺の人はそれが不安定。
つまり物事を完了させたり整理したりが苦手で、やったことはやりっぱなし。やることや行動がどんどん増えていって、始めることは得意だけどそれに自分が最後まで責任を持ったり、終わりまで見届けるのが苦手になります。
代表的なのが結婚で、申酉天中殺は結婚というものが苦手です。
恋愛はできても結婚が一筋縄ではいかないことが多いです。
結婚が苦手とはどういうことかというと、パートナーとの今後、安定した2人での生活、家庭を作ることが苦手になります。
結婚はお互いの家庭、居場所を末長く作っていく場であることを考えると、「落ち着く」ということがそもそも難しい申酉天中殺の人にとって、家庭やそれを作るお互い、パートナーとの安心した関係が取りづらくなります。
申酉天中殺の作る家庭そのものが慌ただしく、むしろ友達を積極的に呼ぶようなにぎやかな家や、ひとつの家に落ち着かない様にもなります。
結婚をはじめとして、家庭など生活が落ち着き納めていく領域が自分の苦手な分野になりますが、これを補うのが交友関係であり、友人や気の合う仲間、ビジネスライクな関係や取引相手など、さほど距離の近くない対等な関係の相手です。
交友関係も対等にオープンに、広い関係性を持つところが申酉天中殺の特徴です。
家庭や結婚、親族による付き合いはどうしても家それぞれの独自ルールというか、良くも悪くも常識と外れた風習や家柄のクセみたいなのも出てきますが、これを申酉天中殺の人は、友達や仕事相手という対等で公平な人たちとの関係で補います。
ネットやSNSで繋がった人たちの知識も、このタイプの人たちはうまく使えます。
近く深い関係よりも、浅く広い関係人から多様な力を借りて生きる人たちなので、いざという時のためにも行動範囲を広げ、頼れる友達を様々な分野で作っておきましょう。
申酉天中殺は興味が幅広く、行動も早い人たちです。
申酉天中殺の人は「継承」運の人です。
他の誰かが始めたことを引き継ぎ、成長させ、また別の人に繋いでゆく役割です。
仕事面でも、家庭でも、いろいろな局面で何かを繋いでいくことを意識してみてください。申酉天中殺は、それを広げて、公にして、大衆のもとに引き出します。
「広げる」ための行動を、仕事でも会社でも、家庭でも担っています、落ち着いたり、さらに強くしたり、整えることをやると何かしらのトラブルが起きやすくなりますが、そういった後を引き受ける人はあなたの後にいつかやってきます。
何かと波乱があり慌ただしいのが申酉天中殺ですが、前進こそが開運です。