太陽が10ハウスにある人

西洋占星術
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ハウスというのは、自分がこの世界に生まれてきた時に自分が担当する役割を見る時にとても役に立ちます。
太陽がどのハウスにあるかを知ることは、世界全体を一つの舞台だとするなら、自分がどの役回りを担当する人であるのかを知ることができます。




太陽が表す象徴は自分の意思や目的意識であり、社会に出てからの力の使い所が太陽のあるハウスに出てきます。太陽のあるハウスにおいて、自分自身の力や充実感が高まります。


10ハウスに太陽がある人が生まれた時間は、おおよそ10〜13時あたりで、正午に近い時間に生まれた人です。日中であり人が活動的になる時間であり、多くの人が「活動中」である時間のエネルギーを受けています。

1日の中で太陽が最も高い位置にあるハウスでもあり、他の11ハウスがその10ハウスの下で支えているような形になります。
一番高い場所で目立つ位置なので、太陽を10ハウスに持っていることは、人の期待を受けながら表舞台で活躍していくことになりやすいです。



ホロスコープで太陽が10ハウスにある人は、先頭に立ち、多くの人の注目を受けながら進んでいく、物語の主役のような役割を持ちます。ただ、主役とは言っても派手ではなくだいぶ地味な雰囲気を持っています。むしろ10ハウスの本質は「役に徹する」ことです。




10ハウスの反対側は4ハウスになりますが、この4ハウスは逆に舞台裏や、人の見えない部分でさりげなく支えたり、精神的な部分の柱になるなどが自分の生きがいになります。

10ハウスでは、そのような4ハウスやあまり表に出ない人の分まで、自分自身が出ていくことでエネルギーを得るタイプです。



ポイントは目に見える部分で活躍するということです。自分が人前に出るという部分もありますが、目に見えるブツを扱うという意味もあります。4ハウスの人は目立たなくても精神的な豊かさを与える力があるのに対して、10ハウスはモノや金など、目に見える形で生み出すことに向いています。

これは、太陽の10ハウスが地星座なら物質的・ビジュアル重視な部分で自分を作っていく傾向が強まりますし、水星座や火星座のように物質的な星座でない場合は、感情や情熱などの精神的な部分を、より広く多くの人に伝えていくためにメッセージ性の強い手段で人に広げて行ったりします。




精神と支援のハウスである4ハウスから一番遠い位置にいるので、10ハウスは逆に多くの人から様々な援助や支えを受けないと、自分だけでは満足に達成できないことが多いです。支えを受けて初めて持ち味が生きてきます。
特に、精神的な指導者など、判断の拠り所を示してくれる他者、メンターの存在が最も必要なのがこの人たちです。特定の1人の場合もあれば、大勢の気持ちや期待を背負って進んでいく人もいます。




8〜11ハウスに太陽がある人たちにも言えますが、このタイプの人たちは自分ではない誰かの、特定の集団や役割の影響を受けて、その上で自分の行動や判断基準が定まってきます。
10ハウスはパブリック(公的)な人であるとも言われますが、社会的な意義を持って初めて動くことができます。




ハウスは、自分が望む望まぬ関係なく、自分がこの世界で果たしてゆく役割を表すので、太陽が10ハウスにある人は、自分の意思とは関係なく、多くの人の期待される役割を実直に遂行していくという部分が、人生で大きな比重を占めてきます。

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