「さくっとホロスコープ」をはじめ、ネットの多くのホロスコープ作成サイトでは、大体は「プラシーダスハウス」に対応しています。
西洋占星術では、ハウスつきで作成する場合、今はプラシーダスハウスが一般的です。
なので、プラシーダスハウスの見方と使い方についても解説します。
「さくっとホロスコープ」の場合、
PC版ブラウザでは、左上の「設定」に、ハウス形式を設定するところがあります。
ここを「プラシーダス」にして、ホロスコープを出してください。

プラシーダスハウスの特徴
プラシーダスハウスは、ハウスごとに、ホロスコープチャートごとに大きさが違うのが特徴です。
さくっとホロスコープで出したホロスコープは、「プラシーダスハウス」を使って解説しているのですが、
よく見ると12に分けられたハウスは、大きさがそれぞれ違います。

↑この2000年1月1日16時生まれの人の例だと、12と書いてある12ハウスや6ハウスは広いですが、1と書いてある1ハウスや7ハウスは比較的狭くなってます。
すべて同じ大きさと広さの12のサインと違って、ハウスは大きさがそれぞれ違うのです。
こちらで解説した「ホールサインハウス」では、サインとハウスは一緒のものとして扱いました。ハウスの大きさはサインと同じく、全て均一の大きさでした。

プラシーダスハウスをはじめ、いくつかの複雑なハウス形式は、サインとハウスはそれぞれ別々のものとして扱っています。
それを踏まえて、ハウスの始まり「カスプ」を順番に見ていきましょう。
ハウスを担当するサインと入っている惑星を見ていく
自分のそれぞれのホロスコープチャートを、順番に見ていきます。
最初はハウスごとにメモしながらが良いです。
見るのは、ハウスのカスプが何座にあるのか。
ハウス内に惑星が入っているかどうかです。
これを1ハウスから12ハウスまで順番に見ていきます。
2000年1月1日16時東京都生まれの人を例に見ていきましょう。

ハウス・・・カスプの星座/入っている惑星
1ハウス・・・蟹座♋︎/
2ハウス・・・蟹座♋︎/
3ハウス・・・獅子座♌︎/
4ハウス・・・乙女座♍︎/
5ハウス・・・天秤座♎︎/月
6ハウス・・・蠍座♏︎/金星、冥王星、水星
7ハウス・・・山羊座♑︎/太陽
8ハウス・・・山羊座♑︎/海王星、天王星
9ハウス・・・水瓶座♒︎/火星
10ハウス・・・魚座♓︎/
11ハウス・・・牡羊座♈︎/木星、土星
12ハウス・・・牡牛座♉︎/
5度前ルールで、ハウスの惑星を修正する
次のハウスの5度前にある星は、次のハウスにあるものとして使う「5度前ルール」というものがあります。
これがさらに複雑なんですが、ハウスとサインが一緒のホールサインハウス形式を除いて、多くのハウスにはこの5度前ルールが適応されます。
実際に先ほどのホロスコープを使って、5度前に当てはまる星と修正の仕方を見ていきます。

このホロスコープの中には、ハウスのカスプの5度ぶん手前にある星が2つあります。
水星と天王星がそれで、
水星は6ハウスにありますが、6ハウスの最後の方にあって次の7ハウスの5度手前にあるので、水星は7ハウスにあるものとしても扱います。
天王星は8ハウスにありますが、8ハウスの最後の方にあって次の9ハウスの5度手前にあるので、天王星は9ハウスにあるものとしても扱います。
だからこれを修正すると、
ハウス・・・カスプの星座/入っている惑星
1ハウス・・・蟹座♋︎/
2ハウス・・・蟹座♋︎/
3ハウス・・・獅子座♌︎/
4ハウス・・・乙女座♍︎/
5ハウス・・・天秤座♎︎/月
6ハウス・・・蠍座♏︎/金星、冥王星
7ハウス・・・山羊座♑︎/水星、太陽
8ハウス・・・山羊座♑︎/海王星
9ハウス・・・水瓶座♒︎/天王星、火星
10ハウス・・・魚座♓︎/
11ハウス・・・牡羊座♈︎/木星、土星
12ハウス・・・牡牛座♉︎/
となります。
なぜ5度前の星を次のハウスに移すのかというと、
星の中で、ハウスの最後の方にある星は、そのハウスにある影響も弱まってきており、次のハウスの影響も少しずつ混ざってくるからです。
一歩先の、目の前にある次のハウスを意識し、影響を先取りするような感じです。
ホロスコープのハウスの影響は、明確に境界線が決まっているわけではなくて、虹のグラデーションのように濃淡があるのです。
(境目がブレているから、色々な解釈のハウス分割法が生まれてきたわけです。要は、ハウスの解釈はこれ! って決まっている明確な基準というのは実は無いんですね)