抜き打ち公開鑑定(3人目)

公開鑑定

こちらは、あるオンラインコミュニティで僕が募集した「抜き打ち公開鑑定」という企画です。
僕はこうやって、たまに抜き打ちで鑑定の企画をすることがあります。

西洋占星術か算命学で、テキストによる公開鑑定です。今回は3人を募集しました。今回はそのうちの1人です。

ちょっと凹んでいるので自分の強みがなんでも知りたいです。現状が日常生活で手一杯なので余裕がない時に大事にしたらいいことや打開方法みたいなのが分かれば知りたい感じです。あと深い人付き合いで大事にしたことがいいことなど。

HN:橙風

いくつか重要なポイントがありますが、鑑定してみますね。

強みを知る前に、あなたの弱みも含めたあなたの特徴を知っておくと、日常生活や打開方法などがわかってくるかと思います。

注目するのは、あなたの太陽水瓶座と、月山羊座です。太陽と月は自分の中心の性質になる星なので、この2つの星座で自分の性質・性格の8割は決まってきます。

この太陽水瓶座・月山羊座は、僕が考えうる限りでトップクラスに社会適合が難しい組み合わせです。太陽は水瓶座で、月は山羊座にあると品位が下がります。太陽は自分自身を輝かせて、自分の意志を発揮していく星ですが、水瓶座は逆に自分本位な意志というものを嫌い、自分個人の都合を超えた全体の整合性を見据えていく星座です。月は自分の心地よさ、素の性格、リラックスした時の受け身の時の自分…などを表しますが、山羊座はそのような個人的な感情を出すのを非常に苦手としており、口や表情などではなく行動で示していく性質があります。上手く自分の感情の回復方法を定められず、時間がかかります。


このように太陽と月が本来の性質と一致しないので、根っこの自分のあり方が非常に不安定になります。加えて月には天王星・海王星が山羊座で接近しています。この2つの星は基本的に、近くに接している星(この場合は月)を不安定で定まらないものにします。天王星は「分離」の性質があり、海王星は「気がつかぬうちに消えてゆく」性質を持ちます。これに月が合わさると、自分の心地良い空間、プライベートや居場所や家庭、癒しのひと時などを持とうとしても、それが分離し、消えてゆくという出方になります。自分の心の安定や平穏がいつまでも得られないということになります。この月山羊座はかなり難しく、他の人よりも精神的な欠乏感はかなりのものです。でもまずはこの月を癒していかないと、精神不安や適応障害などにつながってしまいます。

この月を癒すためには、まず自分の潜在的な部分が根無し草であることを認めましょう。こうしなければいけないとか、普通の人や常識ならこうするだろうとかを気にするのをやめること。できないこと、不安定で心が乱高下してもそれをそれで良いそういう人なのだから…と自分で許しを与えることです。そして自分が深く関わる人にも、それを許してもらうことです。深い付き合いになればなるほど、月の性質は出てきますので、それを許し合える関係でいることが大事です。

月は幼少期の性格も表しますから、ここが天王星や海王星で不安定になっている場合は、インナーチャイルドの欠損でもあります。原始的な生活や自分の根元に言い知れぬ思い入れなども出てきます。人に見せる必要はないので、自分の時間と空間を大切にして、心の欠乏を埋めましょう。結果や先のことは考えないようにしましょう。


幸いにも、あなたは金星の品位がよく、自分自身の内面の充実や、外に出ない一人遊びなどが得意で、それによって心を保っています。楽しいこと、その場限りで良いので享楽的なことや理屈がなくても心や本能が喜ぶことで心が満たされます。

また、土星の品位も良いので、心がいくら不安定でも、表面的な、社会的な部分では最低限のことはできるようです。内面の不安定と社会的な最低限の義務を果たす部分が混在していて葛藤がありますが、その土星のおかげでギリギリで踏ん張って本当の不適合者になることはないようです。土星の影響が強すぎて、社会や周りでの義務や責任などを気にしがちですが、あなたが大事にするべきなのはむしろ月や金星など、「一切気にしない、先のことも考えないでよい、ただ今欲しい心を満たす」ことです。人から見た姿と自分の内側を一致させようとせずに分けてしまいましょう。


大人として振る舞う自分と子供の自分を両方大切にするのです。今むしろ大切なのは、社会や責任や周りの目をいかに切り離して気にしないようになるかです。

日常生活に手一杯になるなら、心許せる人の手を借りましょう。あなたは金星魚座なので、自分の精神世界や目に見えない世界を大事にするので、表面的な部分や日常の空間にさほどのこだわりもないので、その生活空間を人に手伝ってもらった方が良いです。助けを借りられるなら掃除などを遠慮なく手伝ってもらうと良いでしょう。あなたは、いつも他人が自分の生活空間にいると申し訳なさを感じてしまいますが、時々関わるなら大丈夫です。近すぎず離れすぎずの距離感を模索しましょう。

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