キロンは、土星と天王星の間の軌道を通っている小惑星です。
天王星・海王星・冥王星のトランスサタニアンと呼ばれる太陽系の外側の惑星と同じく、肉眼ではまず見えません。
最近の占星術では、10の天体に次いで注目されることが多くなっています。

キロンは、「傷ついたヒーラー」という意味があります。
ヒーラーは、前にこの話で書いたヒーラーのようなものです。

ヒーリングは、「根本的な浄化」です。悪いものや原因を根本から取り除いて浄化するために、セラピーを使います。根っこの部分を治癒するために、こころの深くに踏み込むこともありますし、浄化の過程では痛み苦しみもあり、現在のマインドや生活習慣、過去や現状のゴミを取り除いていく。根本的な浄化はそういうことです。
小惑星キロンの意味するヒーラーは、生優しくはありません。
癒しを与える存在になるために、まず自分自身の抱えている傷に向き合わせようとします。キロンの意味するヒーリングは傷をただ和らげるのではなく、根本的な浄化をする力を得るヒントが示されています。
自分を克服して受け入れるまでは、キロンは、キロンがあるハウスやアスペクトによって自分自身のコンプレックスに関わることが多いです。
キロンが月や水星など、個人天体にハードアスペクトを持っている場合は、個人的なコンプレックスが強くて傷ついていることが多くなります。
占星術の中で、土星とそこからさらに遠くを周回している天王星・海王星・冥王星は、凶星に分類されています。
特に外側の目に見えない3惑星は、現実的ではない、精神的な、大きな流れの力によって翻弄される力になるので、個人の力で対抗することが難しいほどの影響力を持っています。
外側の3惑星が個人天体とハードアスペクトを持っていれば、人からなかなか理解されない精神的な負の影響を受けることが多くなります。
ソフトアスペクトであれば苦痛を受けることは少ないかもしれませんが、それでも外3惑星と個人天体とのアスペクトが多いと、普通の社会基準で生きることは難しくなります。
小惑星キロンも、これと同じく試練を与える星であり、凶星と呼ばれる土星よりも扱いが難しい星です。
土星が象徴するような社会規範や常識を超えて、天王星・海王星・冥王星が与えてくる抵抗できない大きな力を受け入れていくために、自分自身のルーツに向き合っていくのがキロンです。
計りにかけることができる基準と、世の中の計りにかけられない力をつなぐ役目を持っていて、そのギャップを解消していくのがヒーリングの根源的な役目になります。

