西洋占星術で扱う冥王星という星は、力が強すぎて極端に作用するため、自分で自らこの星を支えることはまずありません。
しかし、頼れるものが何もなく、ゼロの極限な状態にいる時にこの冥王星の力が目覚めて、自分の奥底から力が湧いてきます。
そこにホロスコープの太陽を合わせて見ると、ゼロ状態になった時に、何を希望にして進んでいくか、心の拠り所となるエネルギーの源泉が見えてきます。冥王星と太陽の星の位置関係によって、土壇場でいざという時に目覚める希望のヒントが見えてきます。
冥王星を1ハウスとした「プルートサインハウス」の作り方についてはこちらに書きました。

今回は、冥王星から数えて7〜9番目の星座に太陽がある人の特徴を書きます。

プルートサインハウスの7ハウスに太陽がある人
例えば冥王星が天秤座にあれば、太陽が牡羊座にある人です。冥王星と太陽がオポジションになっている人です。
頼れるものがなく極限の状態の時に、外交力や社交性がようやく目覚めて社会に適応していきます。
追い込まれることで人と関わることに希望を見出します。
人との関わり方、社会との関わり方、ひいては結婚のあり方などが極端な態度に出やすく、また極端に濃い個性をもった人と関わることが多く、自分も強い個性を持った誰かの影響を強く受けます。
基本的に、普段は人と関わることが好きではなく苦手意識があります。しかしひとたび人や社会に関わりを持つと、相手やその環境に強い印象を残していきます。
柔軟で程々のバランスは持たず、人間関係においてはとにかく極端な関係になります。
プルートサインハウスの8ハウスに太陽がある人
例えば冥王星が天秤座にあれば、太陽が牡牛座にある人です。
頼れるものがなく極限の状態の時に、自分を明け渡して人に頼ることを覚えます。どん詰まりになった時、社会的にも個人的にも影響力の強い人を通じて助け舟がやってきます。
もともと自分を簡単に曲げないタイプの人なのですが、切羽詰まってゼロになることで自分の自我やプライドを手放し、人に従い適応する柔軟性を獲得していくのです。
心強い存在の助けを得るには、自分の自我やプライドを手放していくことも大事になりますが、極限になってようやくそれができるようになります。
プルートサインハウスの9ハウスに太陽がある人
例えば冥王星が天秤座にあれば、太陽が双子座にある人です。
冥王星と太陽がトラインの良好な関係にあるので、頼れるものがなく極限の状態になっても自分の中の希望の光は消えずに自分を信じる力を持っています。
向学心や冒険心、未知の世界への興味が尽きません。特に机上の学問ではなく、自分の足と体験によるリアルで実感に基づく深い学びを得たいという思いがあります。
自分を追い込むことで海外など自分の外の世界に目を向けるなど、行動範囲を大きく広げようとします。