西洋占星術で扱う冥王星という星は、力が強すぎて極端に作用するため、自分で自らこの星を支えることはまずありません。
しかし、頼れるものが何もなく、ゼロの極限な状態にいる時にこの冥王星の力が目覚めて、自分の奥底から力が湧いてきます。
そこにホロスコープの太陽を合わせて見ると、ゼロ状態になった時に、何を希望にして進んでいくか、心の拠り所となるエネルギーの源泉が見えてきます。冥王星と太陽の星の位置関係によって、土壇場でいざという時に目覚める希望のヒントが見えてきます。
冥王星を1ハウスとした「プルートサインハウス」の作り方についてはこちらに書きました。

今回は、冥王星から数えて7〜9番目の星座に太陽がある人の特徴を書きます。

プルートサインハウスの10ハウスに太陽がある人
例えば冥王星が天秤座にあれば、太陽が蟹座にある人です。
頼れるものがなく極限の状態の時に、天職が見つかったり、自分の仕事の方向性が定まります。
逆にいうと、自分が追い込まれて自分以外に頼れるものがなくなるまでは、仕事への姿勢やあり方にいまいち強い軸が定まりにくくなります。
肚を決めた時に自分が社会で貢献していくあり方が見え、仕事を通じて希望を見つけます。自分自身の力で仕事を作り、安全な所属をするよりも積極的にリスクを取っていく生き方となります。
プルートサインハウスの11ハウスに太陽がある人
例えば冥王星が天秤座にあれば、太陽が獅子座にある人です。
頼れるものがなく極限の状態の時に、友達が強い助けになります。
関わる友人関係にひときわ個性的な繋がりを持っている人が多いのも特徴です。
味方してくれる友人がなんらかの面で自分より遥かに強く及ばない人たちで、それらの関係により自分も強い影響を受けます。
プルートサインハウスの12ハウスに太陽がある人
例えば冥王星が天秤座にあれば、太陽が乙女座にある人です。
頼れるものがなく極限の状態の時に、一気に視界が開けて見える世界が変わります。
世界に対する感じ方・捉え方が変わるとも言います。天啓、悟りのようなものかもしれませんが、それは逆にいうと、ゼロの極限の状態を体験することなしには自分の価値観や捉え方がなかなか変わらないタイプの人でもあります。