出生図の太陽冥王星オポジションと、鬼滅の刃の吾峠呼世晴氏

西洋占星術

だいぶ間が空いてしまいましたが、前回、こんな記事を書きました。

鬼滅の刃の作者、吾峠呼世晴(通称:ワニ)氏の生年月日を見てホロスコープを出してみると、この人は周りの人や関わる人にとても強烈な人が多いのだと思います。自分の周りに集まる人がとても強烈である…という宿命を持っているんですね。そういえば、この人のエピソードで、「アシスタントの人たちがめちゃくちゃ面白い」という話をどこかで聞いたことがあります。

(以下、ワニ氏と呼ぼう)

ワニ氏のホロスコープをみると、太陽と月が牡牛座で、そこに冥王星がタイトな角度でオポジション(180度の角度)をとっています。さらにそのオポジションを補強するように、土星と海王星の山羊座が調停しています。

太陽や月みたいな自分自身を表す星と冥王星がオポジションで結びつくと、自分の人生に関わってくる人が非常に強い、濃い人たちになります。人生に多大な影響を与えるとも言えますし、その関わる人によって生き方の大半が決定付けられるという面もあります。
月と冥王星だったら、冥王星に象徴される強烈な人の影響を一方的に受けてしまいますし、太陽と冥王星だったら、冥王星に象徴される強烈な人を自ら引き寄せ、それによって自分らしくなれる…という一面が出ます。

ワニ氏は、太陽も月も冥王星と重なっているので、自分の周囲にすごく強烈な人を集めやすいのだなと思いますね。さらに言うと、太陽や月のオポジションの関係にある惑星は、自分の対極にある星なので、その惑星を象徴する人によって「自分を制御される」という部分も持ち合わせています。自分自身の個性をうまくコントロールして活かすために、無意識で周りの人を使うようになります。ワニ氏は、その「自分を制御する」役割にあたるのが、太陽と月の対極にある冥王星になります。

だから、ものすごく強烈な、それこそ人の言うことを聞かないような、常識など通用しないような強さや濃さを持った人が、人生を制御する役目を持っているんですね。

鬼滅の刃の作風と、この人のホロスコープを見てみると、周りの人の影響力が凄かったのだと感じます。「編集者がうまく手綱を握ったから大ヒットした」という話もありますし。

確かに、作品を見てみると、ワニ氏は少年ジャンプには似つかわしくない作品を描きますし、いくつかの作者のエピソードとかを見てみると、とても周りの人の意見をよく聞く人なんですよね。腰の低さとか、謙虚さというものも垣間見えます。

でも逆に言えば、ワニ氏は冥王星みたいな強烈な影響力を持っている人がいないと、社会との関わり自体も思うようにいかないような人だな……とは感じます。鬼滅の刃も、話が進むにつれてジャンプ漫画っぽさが出てきたのも、担当の編集者などが手綱を握って、めちゃくちゃしっかりと関わったからだと思います。土星も関わっているから、その力はかなりのものだと思います。多分、ワニ氏の取り巻く人間関係は相当深かったり濃かったりするでしょう。半端な人は絶対に周囲に近寄れない感じがあります。

太陽のある星座から数えて7番目にある星座の星は、自分ではない誰かの存在によって自分らしさを発掘するという特徴を持っています。この、ワニ氏の場合は冥王星ですね。冥王星は、生と死に近い星でもありますから、生死が近くなるくらいに強い影響を人から受けて、ようやく自分の能力を発揮できたのかもしれないです。連載の中でアドバイスを受け、スタイルを変えていくのは相当な努力が要ると思いますが、それをやれるだけの力を太陽冥王星オポジションの人は持っていますね。

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