鬼滅の刃のこと。映画館に行ったら大ヒットの理由が分かった

こんにちは、ぷにです。

鬼滅の刃の盛り上がりが凄まじいですね……。ニュースでも取り上げられてますけど、劇場版の公開から3日で、興行収入が46億円を突破したようです。このコロナ禍での外出も憚られるという時に。

僕も観に行きました。特に前から観たかったとかではなかったんですけど、たまたま休日に時間が空いて、デパートに朝から買い物に行こうと思っていたので、ついでにその日の朝の会を予約して観ました。公開初日の朝です。予約も取れないほどではなかったですけど、満席に近かったです。
僕は鬼滅の刃は、原作の単行本を買って読んでいます。買ったのは今からおよそ2ヶ月くらい前ですから、日本中でヒットし始めて映画化も決まった辺りですね。連載中は追いかけてなくて、連載が終わった直後くらいで買った人です。まあ「鬼滅の刃が凄いらしいよー」という噂が聞こえた時に乗り込んだので、完全に話題性に乗った人です僕は。

「無限列車編」のあらすじや結末も知っているし、原作の漫画も最終巻直前まで読んでいる…という感じでした。
いやでも、展開を知ってても泣きました…。劇場の周りでも、最後に近づくにつれてすすり泣いている人が出てきて、観終わってからも涙を拭く暇すらもないという。。。

なお、ぷにが鬼滅で好きなキャラは伊之助です!

ここから本題に入りますが、映画館で鬼滅の刃を観てきたことで、「なぜ鬼滅の刃がウルトラヒットしたのか」ということがなんとなく分かってきました。

そもそも、鬼滅の刃がなぜ大ヒットして映画ですらもこんなに人を集めるのかということってかなり謎だったと思うんです。周りの人とかネットとかを観てても、良い作品ではあると思うけど、なぜ鬼滅がヒットしたのかがわからない。しかもかなりグロくてダークな世界観なのに、キッズたちにめちゃくちゃウケている。今回の無限列車編以降の中期はともかく、初期は少年ジャンプの看板作品としては地味で、少年漫画らしくはないな…と思っていました。一説には、アニメ善逸がカッコいいからという理由もあります。霹靂一閃カッコいいよね、男の子真似するよね。実際アニメで見た善逸は凄い魅力的なキャラでした。

でもやっぱりそれだけじゃ足りない。そもそも年少向けの作品ではないし、アニメは深夜枠から始まっています。ヒットした理由がわからず、コラボ展開して客を集めたい企業も、さらにはジャンプを発行している集英社とかでさえも、大ブレイク後の商品展開に対応が全く追いついていない…とか言われています。つまり誰も、ここまでヒットするとは予想していなかったわけですね。

僕もヒットの理由はよく分かりませんでした。とても素敵な作品だとは思うけれども。
でも、今回映画館へ足を運んでみて、実際にそこに集まる人を見たら、ヒットの理由がなんとなく分かってきました。

※ヒットの理由が見えなかったのは、コロナなどの影響で、実際に人がどう動くのかが見えにくかったからという理由もあると思います。今年の春〜夏は、多くの人が家の中やオンラインでの活動に集中して、外に出られなかったですからね。

この作品「鬼滅の刃」は、アニメがヒットして、そこから日本中でブレイクしました。

ここからは僕の憶測ですが、この作品の大ブレイクの火種となったのは「ママ」たちです。
現在、小学生~中学生前後の子の育児をしているママ世代。つまり30代前後の女性層にまずヒットしたと思われます。見た限り、映画を観に来た人は、10歳前後の子供も多いけど、30代くらいの女性や女性オタクたちが目立ってた印象があります。30代に限らず、20代や10代もいましたが、多くは女性グループです。そしていわゆる「オタク」な雰囲気を持っている人たちでした。考えてみれば、90年辺りのこの世代って、ゲームやアニメに慣れ親しんでいる世代で、「オタク」が世の中に浸透し、社会的にもオタクの影響力が増してきた頃で、その人たちが今は子育てをしているんですよね。

昔は、ゲームやアニメはテレビなどのマスメディアが取り上げて、それがヒットを生み出していました。子供向け作品であれば、子供の心を捉えるのはもちろんだけど、企業のマスへの宣伝活動が大事でした。今はマスメディアの宣伝力や影響力はなくなりつつあるけど、その代わりにオタク世代のママたちが子供の情報源になっているんじゃないかと思います。今はテレビはなくとも、ネット配信によっていつでもどこでもアニメなどのコンテンツが見れます。テレビは無くともタブレットさえあれば見るものにはあまり困らないですからね。育児中でも合間に好きな推しの作品を見ることができます。さらに育児中であれば子供もそれを見ますし、忙しい時には子供には適当にアニメやゲームなどをやらせておけばいいわけです。今のママ世代のオタクはそういったコンテンツに慣れ親しんでいると思います。

つまり、ママ世代の一人一人が広告塔になってるというわけです。その中で育った今の子供たちは、いわばオタク二世とも言えるべき存在です。鬼滅の刃という作品は、30代辺のオタク女性にヒットすると言われれば僕的にはかなり納得できます。
今までは、10代の子供たちに影響を与えて盛り上がってヒット作品を作るのは、企業などの力の強い存在や男系社会の中で生まれた部分もあるのですが、この鬼滅の刃の時代になって、個人の発信力や評価が完全に社会に影響を与えています。企業やメディアではなく、子育てにダイレクトに関わるママたちの影響です。それなら、大手企業がコラボや宣伝に乗り遅れてワタワタしているのもさもありなんという感じ。

鬼滅の刃は、特に女性層の影響が超強いと思います。ママ世代に加えて、今は女性にヒットする要素があるというのはすごく重要だと思います。考えてみれば、鬼滅の刃は、オタク世代のママ世代にはもちろんのこと、子供たちにとっても男女関係なく面白いと思える要素を少しずつ持ってるんですよね。
例えば我妻善逸。ボーイには霹靂一閃はカッコいいだろうし、ガールにも善逸というキャラはウザいけどどこか憎めなくて可愛いキャラになっています。たぶん好きになるツボは違うけど、どちらにも好感が持てるキャラクターです。
「全集中の呼吸」も言葉の響きがとても良いし、強そうだからボーイに刺さる。世界観や、人物の細やかな描写はガール的にも綺麗で素敵だと思わせるものがあります。なにより、それらを構成する原作の漫画は、独特の深みがあり、登場人物の言い回しなどもあって、大人がはまり込むのに十分なものを持っています。それらが奇跡的に噛み合ったのかな…と。

今までのヒットはあまり女性が主導する素地がなかったし、少なくとも僕の平成世代は、男女のヒットするものはある程度違ってたと思います。しかしここ10年くらい、その作品の性差の垣根がだんだん無くなって、鬼滅に至ってはどちらかといえば女性向きの感性で、かつ男女どちらも親しめる作品だから、多くの人に広くヒットしたのだと思います。「少年ジャンプ」としては異端の作品…というのも、ジャンプ好きな女性を中心が増えてきてるのもあって、あらゆる層に広がったのだと思います。

それを踏まえても、このヒットの飛ばし方はヤバいなとは思いますね。時代の流れの影響などもあったと思います。

次回以降は、西洋占星術や算命学の視点から、鬼滅の刃の話と、作者の吾峠呼世晴についておいおい書いていこうと思います。すぐ書くかもしれないし書かないかもしれないので、気長にお待ちください。

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