算命学と「家系」について(2)月柱の示す詳しい意味

算命学
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算命学の命式は、
年ごとに変化する干支である年柱。
月ごとに変化する干支の月柱。
日ごとに変化する干支の日柱。

この3つの柱の干支の組み合わせで作られています。


この中で「家系」を表すのが月柱。

この月柱は月干と月支で出来ていて、
月干は方位では「南方」を指し、未来や子供、部下や目下の人の運を表します。

月支は方位では「中央」を表し、自分が寄って立つ居場所や拠り所の運や様子を表します。


この月干と月支の組み合わせの月柱を、算命学では

遥か彼方の先祖から脈々と受け継がれてきたDNAであり、
家系として受け継がれている力の流れとみます。




月支が表している12支と、そこにある蔵干は
自分の立ち位置として最も安定していて、
中心に居ることができて、
力を発揮できる場所を示しています。

力を発揮できる場所とは、昔臭い表現で言うと
『家主』として、ということ。


まず算命学では、構成する3つの柱の干支の中で
年干・年支・月干・月支・日干・日支があり、

自分自身を示す日干以外は、
それぞれ家系の方位に対応しています。

年干・・・北(父、目上の場所)
年支・・・東(母、友人や仕事の場所)
月干・・・南(子供、目下の場所)
月支・・・中央(中心的存在である家主の場所)
日支・・・西(配偶者、主を支える人の場所)


家系という観点で捉えるなら、

この5つの方位に対応しているそれぞれの人は、
社会を構成する最小単位であり、
社会の縮図を示しています。


先祖から脈々と受け継がれてきた家風を
中心に据えて力を集めるのが「中央」の家主。

それを厳しく審査して、静かな「北」の場所で
どっしり構えている父や目上、指導者。

外との関わりや社会での接点となる賑やかな「東」には
母や友人、あるいは仕事相手などが行き来する玄関。

明るく暖かい「南」の方角には、子供が元気にしている場所であり、子供は「未来」でもあります。

主人とその家を陰ながら支えていくパートナーは
「西」にいます。


そして、家計や先祖の想いをDNAとして見た時、
DNAとは、その想いや血統のようなものを
未来に向かって残していくものです。

『利己的な遺伝子』という本に
そんなことが書かれてた気がしますが、

私たちの肉体は、未来に向けて
遺伝子を残していくための乗り物なんですね。


だから、子供や未来を表す月干と
家主であり、中心の居場所となる月支は
祖先から受け継がれた「家系」を示しているんです。




「いや、別に子供いないし…」
「未来に子孫を残すとかそんなつもりないし…」

まあそうでしょう。それでいいです。
そもそも必ずしも未来に子孫を残すというのが
先祖の想いであるとは限りません。

今この代、その命式によっては、
子孫に継承させる宿命を持ってない人も普通にいます。



大事なことは、算命学という学問がもともと
そういう目的をもって生まれてきたもの
だと知ること。

そして、(これから先の未来はともかく)
先祖から受け継がれてきたDNAや家系の力
というものがあると知り、

それの内容(つまり月柱の干支)を理解すると、
見えない家系の恩恵が受けられるということです。


単純に言えば、才能です。

その家のカラーで、なんとなく理屈っぽいとか、
とにかく声が大きくて仕切りたがりとか、
スポーツ一家とか、そういう家全体の特色。

そういうものをうまく使ったり、
反対にその家系の流れに真っ向から立ち向かったり、
悪い流れや負の流れを断ち切ったり、乗り越えたり。

何をするにしても、
そういう根底のルーツの力を
知って生かすことは良いことだと思います。




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