10ハウスより4ハウス

西洋占星術

僕は日々の生活の質や普段の心掛け、影での行動を重視していて、占いのセッションでも「日常で何を心掛けるか、どう彩るか」を大事にしています。

ホロスコープでは仕事や適職や肩書きなどは10ハウスを表していて、仕事関連を見る時はそこを見ますが、10ハウス以上に大切なのは4ハウスだと思っています。4ハウスは家庭や住まい、自分自身の居心地に関わるハウスです。家庭以外にも、自分のルーツや故郷、他には精神的な安心できる場所を表します。基本的に、よほど親しく、家族や夫婦くらいでないと見えてこないようなとても個人的な場所です。プライベートな環境がどのような状態になるかを表します。

10ハウスは4ハウスとは対極にあります。10ハウスは仕事や自分自身の肩書き、自分の目指す場所や目標なども影響します。しかし基本的に10ハウスはパブリックな場所であり、人の目に触れるような場でいかに活躍するかという部分です。言い換えれば10ハウスは「休めない、誤魔化しがきかない」ハウスでもあります。
10ハウスに惑星が集中していたりして強い人でも、4ハウスの家庭が疎かだと、長続きせずに限界が早く来たり、不安定になったりします。

仕事で頑張った分は、家で思いっきり休まないと次の仕事でのエネルギーをチャージできないのと同じで、4ハウスの示す家庭や居心地の良い環境を整えないと、仕事では長く活躍することはできません。家庭の状況がメチャクチャだと、仕事にも必ず影響が出てきます。生活に余裕やゆとりがあれば、仕事も余裕が出てきます。
仕事で余裕がなかったり、仕事ばかりに時間やエネルギーを使いすぎると、家でエネルギーを補給する時間もなくなります。どちらも余裕がなくなってきます。仕事と私生活は密接に繋がっています。

結果をつかみたい時や「ここぞ」という場面や勝負の時は、結果を素直に出しやすい10ハウスの事柄を重視していくとやりやすくなりますが、特に頑張らない時や生活全体にゆとりを持ちたい時には4ハウスを意識して自分をチャージしていった方が良いです。


例えば、このように4ハウスが牡牛座で、10ハウスが蠍座の人。10ハウスの蠍座には天王星があるので、仕事や自分の将来的ビジョンは変化しやすく、今所属している職場があれば突然辞めたり、動きが多くなる傾向になります。

4ハウスには惑星がありませんが、4ハウスの牡牛座を支配している金星が1ハウスの水瓶座にあります。この人は家や私生活の空間は、自分の心地よいものやお気に入りのものをたくさん集めて揃えたいという傾向が出てきます。しかも金星が1ハウスにあるので、家を豊かに飾れば飾るほど元気が湧いてきます。自分が楽しく要られるかどうかは家の状態次第とも言えて、私生活では思いっきり自分のわがままを満たしたいタイプになります。

こちらのタイプは、10ハウスは天秤座で太陽・水星・金星など天体が集中しています。対して4ハウスは牡羊座で、天体はありませんが牡羊座の支配星である火星は6ハウス双子座にあります。

10ハウスに太陽などの目立つ天体が集中している人は、社会で達成する仕事とか役目を好き嫌いにかかわらず応えていかないといけないので、忙しい場や表舞台にあげられることが多く、休むことが難しくなります。

この場合は、4ハウスは牡羊座なので、人の流れや様子を見ながらバランスをとっていく天秤座とは対照的に、家では自分勝手に、自分の時間を満喫したいと思うようになります。好きに調べ物をしたり、予定も何も決めずに気分で模様替えをしたりするようになります。家やプライベートな空間ほど、自分が思いのままにのびのびと振る舞うようになります。外でちゃんとしているぶん、家ではだらけるタイプですがそれをすることでしっかりと動ける人になります。

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