安定主義の算命学と突出を求める現代の生き方①

ぷにです。

算命学の使い方について、ちょっと考えてみました。
算命学っていう占術は、陰陽説、五行説、十干十二支の思想、易経などがベースとなっており、その発祥は古代中国です。

現代に根付いている占いの多くは長い歴史があり、紀元前にまで遡るほど歴史を積み上げたものもあります。しかし歴史が長ければ長いほど、その占断や解釈は古くなったり、時代に合わなくなったり、理解できなくなったりします。

当然ですね。僕らが生きている中でも、20年や30年もすれば、価値観や考え方も社会的な常識も変わっていきますから、1000年や2000年もすればもはや別世界です。

それでもそのまま残り続けている古典的名著もありますが、そのような本でも、新訳とか新書とかになって現代的に再解釈されて、今の時代に合うようにリニューアルされていくものです。

もちろんそれは占いでも同じです。技法や作法は変わらなくても、それをどう読み解き、どう解釈するかは現代を生きる占い師の仕事です。
古典や歴史を尊重するのは大事ですが、昔の解釈に囚われすぎたり、それに固執したりしてたら、なにも頭を使っていないのと同じです。ちゃんと今の時代に合わせて、自分の体験や経験を通した上で古代から続く法則を使うことが大切です。

それは当然として、
その中でも算命学という占いは、帝王学であり、支配者・統治者が使う秘密の占術でした。国を統治する上で一番大切なのは、国が長く繁栄することです。言ってしまえば現状を続けること、維持することです。

その支配を強固にするために、反乱を鎮めたり不穏な動きに備えたり他国を侵略したりという武力も使うことも想定されています。しかし基本的には大前提として「国の安定と繁栄」があります。そのために使われた学問でした。
そしてここには、人ひとりひとりの感情、「あなた」「わたし」などの個人の事情は入ってません。

算命学を考える上では、これがとても大事で、「個人」が重要な現代の日本では、今の価値観に合わせて算命学の使い方、解釈をとらえ直す必要があります。
例えば、国や支配者・国王という単位を、「家や勤めている企業、家主や会社の社長」ととらえ直して、その家や企業が発展していくかどうか、安泰かどうか…を判断し、そこに所属している自分がうまくいくかを判断していきます。個人で事業をやっている人も同じで、自分の事業を算命学で観る大元である「国や国王」に自分を当てはめていくと占うことができます。

……ここまで読んでくれた方がいればありがとうございます。小難しい内容なのに。いるのかな、いるよね?まあ少なくとも僕は読んでるし。
ここまで読んでくれた方ならわかると思いますが、このように算命学は、現代に生きる人の99%にとっては本来無縁なものでした。現代の人間は領主でも国王でもないですし、地球のほぼ全てが庶民であり国民の時代です。

社長や経営者の人ならいるでしょうが、それも現代の価値観や常識に当てはめれば、実力と売上、成果が全てでしょう。稼いで儲けて社会や世の中に貢献しない会社は消えていきます。昔のように、国を治める国王や一族がもともと決まっていて、生まれや家柄に応じて生き方が決まり、それを受け継いでいくことが大事であった時代とは根本的な価値観が違います。

個人に当てはめれば、今の成功の指標は「目立つこと、フォロワーを集めること」が大事じゃないでしょうか?
SNSはもはやもう一つの現実になりつつありますし、フォロワーの多い人はインフルエンサーとなって、個人でも十分に影響力がある人が山ほどいます。所属とか企業とかは関係ないし、むしろそういう肩書きは邪魔になってきて、自由に動けて発信できる人が強くなりつつあります。

算命学で重視する「安定」と、現代の価値観は一見、相容れないような気がします。
今の時代に合わないように見える算命学をどう使っていくかが占い師の腕の見せ所です。それに関してはまた次の機会に書いてみようと思います。つづく。

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