今日は星模様を見てみます。
一昨日の6月28日から、火星が牡羊座に入りました。
12星座は牡羊座の天空エリアから始まり、12番目の魚座のエリアで星座の空間を一周して、再び牡羊座へと戻ってきます。
天空エリアの中で、地球から見て「牡羊座の始まり」の位置は、季節でいうところの春分点です。この位置に太陽がある時がちょうど春分の日となり、この日を境に春が始まり、日の当たる時間、昼の時間が長くなります。
この位置に、今は火星が通過しています。この火星、これから7月〜12月という今年いっぱいは牡羊座の位置を行ったり来たりするのですが、この牡羊座にある火星がかなり目が離せない感じです。具体的には、社会が荒れる予感がします。(もう十分に荒れている?うん、まあ……)
牡羊座にある火星
火星は、占星術的には、「牡羊座」と関連付けられていて、火星が牡羊座の位置にある時、火星の力が安定すると言われます。
これは「支配星」「ルーラー」という言葉で使われます。
太陽や月や火星などの、地球の周りを回る主な7天体は、それぞれが天空の12星座のどこかの位置にある時、力を発揮しやすかったり、逆に居心地が悪く力を発揮しづらかったり…という「その星にとっての居心地」という概念があります。
そして牡羊座の支配星は、火星です。牡羊座を一つの部屋と考えて、その管理者、部屋の主である火星が、「自分の部屋に戻ってきた」みたいな状態です。
火星が、自分のホームである牡羊座に戻ってきている。なので、火星の象徴であるキーワード「エネルギッシュ」「攻撃」「活発」「行動」「破壊」「衝動」みたいな、とにかくイケイケドンドンなエネルギーが高まります。
でも、この火星だけだったら、牡羊座という火星にとって居心地の良いホームで存分に(良い意味で)騒がしく暴れているだけなので、あまり悪い意味にはなりません。むしろ、活発さや行動力がうまく作用するので、火星が牡羊座にあるうちは個人のやる気、ファイトが湧いてくる期間になると思います。
今まで、自粛ムードで外に出るにも出られず、行動するのも憚られ……みたいな感じでなかなか鬱々としたムードが世の中で漂っていましたが、火星が牡羊座に入ったらもうそんなことはなく、前向きに、まずは行動しなきゃ始らんだろとばかりに世の中が動いていくと思います。
(その代わり、もう外出自粛や営業の制限などを言い出しても誰も聞かなくなっていくでしょうね)
8月末、火星の逆行開始
火星というのは、太陽の周りを回る公転周期の関係で、普通であれば一つの星座エリアにいる期間はおよそ2ヶ月となります。
ですが今回、牡羊座にある火星は、8月末に牡羊座の最後のエリア付近で動きが止まり、「逆行」という進行方向とは反対に動いて見える期間に突入します。
それは2ヶ月あまり続き、牡羊座の中盤まで火星の位置が戻ります。そこから逆行が終わって牡羊座を出ていくのが2021年の1月の初旬。
本来は2ヶ月ほどで牡羊座を抜けていく火星が、半年いっぱい牡羊座に留まり続けます。
僕個人の感覚では、今年の夏は今まで以上に災害クラスの暑さになるような気がします。特に逆行する9〜11月まで残暑が続くのではないか…。
火星も牡羊座も、共にエネルギーが高い星の象徴であり「とにかく暑苦しい」印象があるから…というそんな理由ですけど。
山羊座の惑星たちとのスクエア
今現在、山羊座の終わりの方に、木星・土星・冥王星の3天体が集中しています。
この中でも木星と土星は、今は逆行を交えつつ、山羊座と水瓶座のエリアを行ったり来たりしています。
詳しい説明は省きますが、木星・土星が一緒にあり、さらに山羊座から水瓶座のエリアの境目を動いている時期というのは、「社会の大きな枠組みを揺るがす」現象が起こりやすいです。
それはもう現実に起こっていますね。コロナウイルスの世界的流行により、2020年の2〜3月辺りから世界が揺らぎ、経済を始めあらゆる社会的機能が混乱しています。
そこに冥王星も混ざれば、後戻りできない決定的な崩壊になるとも言われます。
でも、その現象が表面化し、その引き金を引くのは、多くは「火星」がこれらの惑星にアスペクトを形成する時です。緊迫した雰囲気はありつつも、具体的な事件とか何かで社会的な衝撃を与える時は火星が関わっています。
2020年の7月からは、火星が牡羊座をウロウロしてますが、8月下旬と、逆行してからの12月末は火星は牡羊座の終わりに近くにあり、山羊座にある木星・土星・冥王星とスクエアのアスペクトを形成します。
山羊座と牡羊座のスクエアは、活動宮同士なのでかなり苛烈に影響すると思います。火星も土星も冥王星も波乱をもたらす惑星ですし、木星はそれらを良くも悪くも無責任に「広げて、おおごとにしてしまう」性質があります。
8月から12月までのかなり長い期間、世界的にも緊迫した事件が起こりそうです。
山羊座は、12星座の中でも「秩序、社会、システム」など世界の体制側に関わる星座ですが、火星のある牡羊座は「人間の本能、根源的欲求」などに関わりが深い星座です。いくら山羊座が社会全体のために仕組みを作ったとしても、それが人間一人一人が「何かおかしい」「そんな社会は間違っている」と感じれば闘う星座です。
社会システムVS人間的感情
すでに世界でその兆候が見られるような気がしますが、この夏から年末まで、社会システムVS人間的感情の激しい衝突が至る所で起こると思います。
崩れ始めて止まらない今までの社会システムと、そんな社会構造は人の生命や心を本当に救うことはできず、命をかけて声を上げ始めた人たちとの闘いがすぐそこまで迫っている……そんな気がします。
牡羊座で力をつけ、逆行によって通常より長く牡羊座に居続ける火星。その火星は山羊座の惑星たちとスクエアの角度で睨み合っています。今年の下旬から牡羊座で暴れる火星は、人間一人ひとりの切なる「声」なのではないかと思います。
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